天国はリベラリズムの夢を見るか?

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天国と、とてつもない暇【電子書籍】[ 最果タヒ ]

<p>※この作品は固定レイアウト版です。

<br /> 紙の本のレイアウトを忠実に再現しています。

</p> <p>詩の世界に新風を吹き込んだ詩人の最新詩集。

</p> <p>現代を生きる若者たちを魅了した詩集三部作(『死んでしまう系のぼくらに』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』『愛の縫い目はここ』)を経て、今、未知の世界がこの詩集から始まる。

若き言葉の魔術師が贈る最新詩集、待望の刊行。

</p> <p>《私には本当は私しかいないというそのことを、/季節の境目でだけ、思い出します。

/生きていれば幸福より優しさがほしくなる、/この指で与えられるものがひとつずつ、ふえていく、/散りゆく世界、積もる白、私の人生、私の、/私への、果てのない、果てのない優しさ》ーー(「自分にご褒美」最後の6行)</p> <p>《きみはかくじつに誰かに愛されるし、かくじつに一人ではないし/それでも孤独があるという花畑なんだ、ここは。

/燃やそう、だから一緒にすべてを燃やそう、次の太陽にみんなでなろう》ーー(「冬の濃霧」最後の3行)</p> <p>《軋むようだ、/骨が軋んだ、その時の音のように、/小さく、みじかく、私にやってくる、感情。

/名前をつけて、いつまでも飾ることは、できない、/腐っていくから。

/それでも、その瞬間の、小さな音、/それが、私の声をつくる、/身体から旅立つ、声を。

/おやすみ。

/私は、あなたが懐かしい。

》(「声」最終連)</p> <p>漢字、ひらがな、そして、句読点までもがポエジーを奏でる。

<br /> その上、タテ組、ヨコ組、行替え、行間の空白ーー斬新な詩行の列がポエジーを支える。

(2018年10月発行作品)</p> <p>【ご注意】お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。

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