《ジョエルゴット》 カベルネソーヴィニヨン 815 カリフォルニア (ナパヴァレー ハウエルマウンテン地区+ソノマ+ロダイ+レイク+パソロブレス) [2016] Joel Gott Wines Cabernet Sauvignon 815 California 750ml [フルボディ赤 カリフォルニアワイン ナパバレー]

   

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創業者はナパの名門。

拠点もナパ。

なのにナパ・ヴァレー産をほとんど手がけません。

実力者だからこそ可能とする「クロス・リージョナル・ブレンド」の手法を基に、こだわりを細部まで貫けば、これだけの上級品質が実現できるというお手本のような品々です。

ワインスペクテイター誌上で「偉大なる価値」(GREAT VALUE)と讃えられるなど、コストパーマンスの高さはかねてよりお墨付き。

ディープな愛好家からカジュアルファンまで幅広い支持を得ており、今や人気生産者としての地位を揺ぎ無いものとしています。

「ナパでカジュアルレンジを手掛ける」とは何ゆえ? ナパ・ヴァレー訪問者の多くが立ち寄る現地人気No.1カジュアルレストラン、“Gott's Roadside”(旧名Taylor's Refresher)。

いつも長蛇の列で泣く泣くあきらめた経験のある人も多いこの人気店をはじめ、ジョエル・ゴットはカリフォルニア州内で幾つものレストランを運営し人々の舌を楽しませています。

そのような背景からも、ワイン生産者としての彼らが抱くモットーは、「日常の食卓に彩りを添えるフードフレンドリーなワイン」。

その為には「普段飲み価格」に加え、飽きのこない味わいも必須です。

「ナパ・ヴァレーの名門一家」だらからこその妙義 創業者はワイナリー名に等しくジョエル・ゴット。

醸造は奥様のサラ・ゴットが担います。

名門ジョセフ・フェルプスに高級生産者のクインテッサ・・・これらは共に、ゴット家に嫁ぐ以前のサラ女史が醸造に携わった先です。

華々しいキャリアを誇るワインメーカーがナパの大物ワイナリーを“卒業”し、今はナパ以外を手掛ける。

土地がワインを造ってくれるナパに背を向け、腕試しの旅に出るかのようです。

ゴット・ファミリーとは、ナパ・ヴァレーにおけるワインビジネスの名門一家。

「質」と「安さ」の両立を可能とする秘密は、秀でる手腕に他ならぬものでしょう。

嫁と義父・・・もはや鬼に金棒 ジョエルゴットのワインは、 ナパ・ワイン・カンパニーで産声を上げました。

オーパス・ワンの北隣に位置する、共同醸造場(カスタムクラッシュ)が「ナパ・ワイン・カンパニー」。

そこで長く現場の最高職位(セラーマスター)に就いた醸造家がジョエル・ゴットの実父、ケアリー・ゴット(Cary Gott)であり、つまりはサラ・ゴットの義父にあたる人物です。

初代エージェントが初めて輸入した折、「サラ・ゴットがこんな価格のワインを造った!」とセンセーショナルに扱われたジョエル・ゴットですが、醸造現場に常駐した義父の存在はどれほど大きかったか。

息子がオーナーを務めるワイナリーである上、お嫁さんがヘッドワインメーカー。

ジョエル・ゴットだけが例外のわけもないばかりか、むしろ贔屓目に一層と力が入ったのでは? ■ ナパ・ワイン・カンパニーとケアリー・ゴット「女帝」ヘレン・ターリーがコンサルティング・ワインメーカーであった頃のブランキエにパルメイヤー。

「ワイン造りの女神」ハイジ・バレット時代のジョーンズ・ファミリーにショウケット(ピーター・マイケル オーパラディの元所有者)。

一頃は奪い合いが起こったソーヴィニヨンブランを擁するクロッカー&スターetc...これらはいずれも、自社設備を持たずにいた頃にナパ・ワイン・カンパニーで醸造を進めた者達。

ナパ・ワイン・カンパニーは「カルトワイン・セントラル」とも称され、その異名が示す通りに、ここから産み出された数々のワインには高額取引されるカルトワインが珍しくありません。

コンサル請負がタレント醸造家だからこそ現場に常駐する筈もなし。

然るに正味の重責はセラーマスターにありますが、それを担った当事者がケアリー・ゴット。

(ちなみに後任者はゴースト・ブロックのロブ・ローソン) 手腕が評価されてのことでしょう。

フリー転向後の氏のもとには、幾つものプレミアムワイナリーより醸造指南の声がかかります。

クライアントにはオークション高額落札組のDRスティーヴンス、プランプジャック(RP99点生産者)、シャペレー(同RP99+)、ラウンドポンド(同RP94)etc... レストランチェーンを運営するなど、ジョエル・ゴット氏は事業家としても活躍します。

“ブラッシュ・ジンファンデル”を広めた老舗にサター・ホームがありますが、その設備を買収し共同醸造場を稼働させたのも彼でした。

現在、ジョエルゴットのワインは、自社が所有するその新たなカスタムクラッシュで造られます。

《ジョエルゴット》カベルネソーヴィニヨン 815 カリフォルニア 果実はナパ・ヴァレー、ソノマ、ロダイ、レイク・カウンティ、パソロブレスから。

それぞれに特有性のある産地を組み合わせることで、それぞれの個性が複雑に絡み合います。

結果として深い味わいが備わるコストパフォーマンスの高いワインへと仕上げられているわけですが、ナパ・ヴァレー産の内容についてはちょっとした驚きも...谷床平坦部よりも収量が少なく高額なハウエル・マウンテンの果実が選ばれています。

比率は不明ですが、そもそもカジュアルレンジに用いられる産地ではありません。

ちなみに、パーカー氏が最も高く評価するジョエルゴットを品種別に見ると、最上位はカベルネソーヴィニヨン。

▼ 各産地が導く性格をジョエルゴットは次のように述べます。

1) ナパヴァレー:強烈な風味と熟成させるに値するタンニンの生成2) レイク:同郡内の上級地区、レッドヒルズAVA産を選定。

黒曜石を含む火山性土壌からのミネラル感3) パソロブレス:テクスチャーとセントラルコースト特有の豊かなフルーツ4) モントレー:同郡内で最も温暖なヘイムズヴァレーAVAを選定。

良好な風味と熟れた果実味 「各ロットは個別に管理。

ブレンド比率は味わいのバランスを確かめつつ決められる。

仕上がったワインには、モカ、ローストされた青い果実、プラム、チェリースパイスの香りが感じられる。

口に含めば甘美であり、味わいの中間領域には引き締まったタンニンにより構造がもたらされ、長く釣り合いのとれた余韻へと続く。

」(ジョエルゴット) 「815」とは、オーナーご夫妻の娘さんの誕生日に由来します。

他のワインにはその様な類の記載は一切ありません。

それだけにジョエルゴットによる深い思い入れを窺い知ることも出来るでしょう発酵:ステンレスタンク|熟成:ステンレスタンク+25%はアメリカンオークの新樽 ■ 重みのある味わいをお求めの際は是非ともどうぞ。

単体で飲む面白さも兼ね備えた一本です。

【品種構成】カベルネソーヴィニヨン100% Cabernet Sauvignon【原産地呼称】米国カリフォルニア州 | California, USA【タイプ】[赤] フルボディ Full【内容量】750ml 【クロス・リージョナル・ブレンドの妙義】 ナパやソノマの果実を選べば、然るべく質の高いワインが生み出されるでしょう。

しかしジョエル・ゴットでは、それを当然とは受け止めません。

中には「有名産地=売れる」の図式から、果実の取引価格を釣り上げるグロワーもいます。

とかく高額となりがちな名の通るエリアに代わり、彼らが着目した先は、見落とされがちな「穴場産地」の優れた畑。

知名度は低くとも、実力ある栽培家は広い州内の至るところに点在します。

有能で真面目なグロワーと契約を交わすことで安定品質を実現させたジョエルゴットですが、そこに求められるはブレンド時の官能検査能力を始めとするレベルの高いスキル。

各産地それぞれの良さを巧みに引出し、相乗効果を生む彼ら特有のクロスリージョナル・ブレンドは、幾つものワイナリーで醸造を請け負ったゴット・ファミリーだから成せる業とも言えるでしょう。

▼ 以下はシルバーオークの名物オーナー、レイ・ダンカン氏が来日時に残した言葉です。

「シングルヴィンヤードワイン(単一畑)こそが上級品質の必須条件では無い。

むしろ様々な性格をうまく組合せることができたならば、より一層と複雑味のあるワインに仕上がる。

このことは長年の試験で実証済み。

だから我々はかつて手掛けたシングルの生産を止めた。

」 似る例の中には、有力批評家より型破りな評価を授かるカルトワインも現れるなどして、近頃は「大きな産地名」を表記する場合でも素晴らしいワインに成り得るとの認識も増します。

ジョエルゴットの考え方もまた「良いとこ取り」とポジティブシンキング。

そのおかげで「下手なブランド産地の高額品」にはない満足感を得られるのですからうれしい限りです。

カジュアルからフォーマル志向まで、多様な場で認められる価値あるワインです。

  • 商品価格:3,111円
  • レビュー件数:1件
  • レビュー平均:5.0(5点満点)

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